投資初心者は何から始めるべき①

このコラムでは、投資初心者は何から始めることができるのか、段階を分けて解説しています。投資対象の選び方や準備、失敗を回避するために注意すべきポイントについてまとめました。ぜひ投資を始めるときの参考にしてください。

 

目次

1.【投資初心者は何から始める?】投資対象を選ぶ

2.【投資初心者は何から始める?】投資用口座を準備する

3.【投資初心者は何から始める?】利益の仕組みを知る

4.【投資初心者は何から始める?】リスクについて学ぶ

5.予算を決めて慎重に投資を始めよう

1.【投資初心者は何から始める?】投資対象を選ぶ

 

まずは、投資対象を何にするかを決めます。投資対象によって準備するものが異なるため、最初に明確にしておきましょう。パソコンやスマホだけで運用でき、なおかつ少額から投資できる対象であれば、初心者も始めやすいと考えられます。この条件を満たす投資としては、次の3つが挙げられるでしょう。

 

投資信託

株式投資

個人向け国債

それぞれの投資の特徴や仕組みについて解説します。

 

1-1.投資信託

投資信託とは、投資家から集めた資金でファンド(基金)を作り、株式や債券などを購入して専門家が運用する商品のことです。ファンドでどの株式や債券を購入するか、どのような配分にするかについては、投資信託の商品ごとに定められています。

 

投資信託の商品価格(基準価額)が低いときに購入し、値上がりしたときに売却すれば、投資家は利益を得ることが可能です。また、投資信託では、決算の際に信託財産のなかから投資家に利益の一部を「分配金」として支払うことがあります。

 

分配金は保有する投資信託の口数に応じて支払われるため、多くの口数を保有していると分配金も比例して多くなります。投資信託の魅力としては、少額で始められるということが挙げられます。証券会社によっても異なりますが、100円程度の少額から投資できることもあります。

 

また、投資信託は積立ができる点も特徴です。毎月一定額を購入して積み立てていけるため、割高なタイミングでまとめて購入するリスクを回避できるでしょう。また、ひとつの商品に複数の株式や債券が含まれているファンドもあることが特徴です。

 

ある銘柄の株価が大暴落した場合、その銘柄だけを保有している株式投資家は打撃を受ける可能性がありますが、投資信託で考えた場合、ファンドを構成する1銘柄に過ぎないので、その会社の株価の影響は、株式投資家よりは価格影響が少ない場合もあります。

 

ただし、ファンド内に含まれる株式や債券の個々の価格変動から影響を受けにくいという点は、投資信託の注意点でもあります。株式は株価が高騰したときに売却すると利益も相応に大きくなりますが、投資信託では他の株式や債券の価格にも影響を受けるため、思ったほどに基準価額が伸びない可能性もあるといわれているのです。